
皿やコップなど身の回りには多くの円形のものがあります。正方形と同じように円は基本的な形です。円に厚みが付き立体になったものが円筒です。幾何学では回転体ともいいます。円を斜めから見ると楕円になります。デッサンで描く楕円は紡錘形でもなく、小判型でもなく、数学に出てくる楕円と同じ形です。

まずは、楕円の練習から始めます。平らな台の上に皿やコップなどを置き描いてみます。絵では平らに置かれた円は常に水平な楕円として描きます。楕円の中央部分ではほぼ水平で、周辺部になるに従って急速に背後に回り込みます。

モチーフの楕円を観察するには、横幅の長い方、楕円の長軸と縦の厚み、楕円の短軸との比例を取り、楕円を作画します。楕円の後ろに回って見えなくなる曲線も作画段階ではしっかりと観察します。長軸に対しては上下対称、短軸に対しては左右対称です。長軸と短軸の比を計るには果物など球形のものがあればそれを基準にして計ると簡単です。

画面上で上にある楕円は下にある楕円よりも薄くなります。目の高さになると楕円であっても厚さのない直線として見えるます。楕円は画面上では描かれる位置が同じ高さであるなら同じ相似形の楕円になります。

楕円から円筒のデッサンがはじまります。円筒の上部と下部の楕円の変化は透視図法同様視線の高さにより決まります。